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理事長所信

(はじめに)
 私は、自分自身と仕事への閉塞感を打開するため、つまり自分のために栃木JCに入会した。そして、JCが提供する機会を活用し、多くのヒト、モノ、コトに触れたことで、前に進むことができた。
 各会員の入会目的は、私と同じ場合が多いだろうが、その目的を達成するための行動はできているだろうか。我々は、日々の活動を通して個の目的を達成させ、それに満足することなく、その過程で得た力を利他のために活かし、我々の価値を高めなければならない。我々は、「強い組織」にならなくてはならないことを、会員ひとりひとりが自覚し、心を一つにして覚悟を持って行動しなければならない。

 現在の日本は、全国の市町村で地域活力の衰えや都市部への人口流出が深刻化している。地方創生も叫ばれているが、地域間の格差により、消滅可能性都市という言葉さえ生まれている。我々の地域においても、少子高齢化社会、大都市圏への人口流出は、市民ひとりひとりが当事者意識を持って真剣に向き合わなければならない問題である。
 2019年栃木JCは、これら現象に「まち、ひと、栃木JC、JAYCEE」4つの分野のブランディングに全員で取り組む。まちのブランディングは、「選ばれるまち」となる地域に根付く参加体験型事業を行い、ひとのブランディングは、未来あるこども達が自分の将来を選択する一助となる事業を行う。我々のブランディングは、認知される情報発信や輝くJAYCEEとなる事業を展開する。
 栃木JCは、会員拡大に力を注いできた結果、2019年は110名を超える会員でスタートを迎えることができた。この文化を継承し、会員拡大の重要性を全ての会員が自覚して取り組むことで、栃木JCはさらに躍動する。会員が増えてきた今だからこそ、お互いを尊重し協力し合う事業を行い、改めて全ての会員の心を一つにする必要がある。会員ひとりひとりが真剣に考え、向き合い、行動することからその道は始まる。険しい道を乗り越えた先に、すべての未来に確かな軌跡を描く礎が創られる。

【魅力の伝播と根付くブランドの創造】
 地域ブランディングは、地域資源を活用し、地域の魅力を地域内外の人に伝播し、地域に人が集まり、それによって地域が活性化することだ。人が集うまちは、活気に溢れている。我々のまちは、歴史と文化の魅力を活かしたブランディングに力を注いでいる。ブランディングには様々な手法があり、参加体験型のブランディングには、大いに可能性を秘めていると考える。我々は、誰もが知る文化、スポーツで新たな地域ブランドの創造を行う。我々のみならず、地域を巻き込んで共創し、地域活性の新たな運動として根付かせたい。ふるさとの盛り上がりが伝播され、ふるさとを離れた者に活力や喜びを与えることができたら、それもブランディングになると考える。

【意識の涵養と見極めの検証】
 地域ブランディングには、自分が住まう地域のリーダーが、自分の思いが託せるリーダーかどうか見極めることも重要だと考える。自分の目で見て、耳で聞いて、心で感じ判断する機会を我々は提供することができる。未来を担う若者には、この機会に積極的に参加してもらい、創られた政治に従うのではなく、自分の一票が政治を創る意識を涵養することが必要である。我々の団体においても、毎年選挙が行われ、方針に沿った様々な事業が展開されている。自分の投じた一票を検証することが、より良いまちづくり、強い組織の形成には不可欠である。

【感謝と価値の共有】
 我々が、活動、運動ができるのは、家族の支え、これまでの軌跡を丁寧に積み重ねてこられた諸先輩方によって成り立っていること決して忘れてはならない。これからも我々が活動していく上で、ともに欠くことができない存在である。労いや感謝を伝えながら、一緒の時間を過ごし、JCの価値を共有するべきである。これからの活動においても理解してもらい笑顔で送りだしてもらうことを、我々の活動の最大の活力にしたい。そして、地域の未来を創造する上で、地域の状況を知ることも重要である。インターネットの発達により社会は大きく変化した。グローバル化も進み、我々の地域にも、海外から多くの人が訪れ、働き、定住するようになった。彼らと、どれくらい交流の機会を持てているだろうか。これからの地域は、彼らと交流し、異文化を理解することで生まれる新たな価値も地域ブランディングにおいて、重要になるだろう。

【心の育みが地域を豊かにする】
 高度成長期に比べ、社会の物質的な水準が高くなり、生活において不自由を感じることは、少なくなった。一方で、少子高齢化や核家族化による家庭環境の変化により、昔のこどもに比べ、心の成長を支える基盤となる環境が悪化しているのではないかと考える。また、成長過程において、想像を超える出来事に遭遇するかもしれない。未来を担うこどもたちには、学校では体験できないような事業から、豊かな人間性を育んでもらいたい。こどものころの体験が、自分のブランディングの礎になる。

【選ぶ力の養いと認知される情報発信】
 こどもたちには、自分の興味のあることや、没頭できることを見つけて、自分の将来を自分で選び取る力を身につけて欲しい。何に興味があって、何をしたいのか。それを考えることができる場を体験できる機会を提供するのが、大人の役割ではないだろうか。こどもたちが視野を広げられる事業を全員で行うことで、その役割を果たしたい。
今まで栃木JCは、地域に存在を示すために、様々な手法を使い広報活動を行ってきた。だが、栃木JCを認知していない住民も少なくはない。ある懇親会で、自己紹介の時に自分の名前を10回叫び続けた青年がいた。異様な光景だったが、彼の名前は覚えた。これが真の広報ではないだろうか。

【まちづくりのオピニオンリーダー】
 現状維持の行く末は、衰退し消滅する。2019年から2022年までに約60名のメンバーが卒業する。2019年の会員拡大は、1983年生まれ以降の会員拡大に明確な目標を持って臨む。そして、勇気を持って青年会議所の門を叩いてくれた者たちが、希望を持ち続けられる栃木JCでなければならない。それには、会員ひとりひとりが輝きを放ち続けなければならない。輝きは、現状に満足し留まることなく進化することで生まれる。つまり自己研鑽を積むことである。JAYCEEを学び、自分を知り、見識を広げ、考えることで個が変化する機会を提供する。

【学ぶ機会と出会う機会の提供】
 学び舎は、LOM内にとどまらない。本会主催の京都会議、サマーコンファレンス、全国大会に参加することからも得ることができる。仲間とともに、LOMにはないスケールを肌で感じ、自分への活かし方を考え、実践し、発信することが、自身と自分に関わる人たちを進化させ、個のブランディングに繋がる。
 ブランド価値を高めるには、繰り返すことも必要である。「とち結い」は、出会いと栃木JCのブランディングを創出した。継続することで、栃木JCのブランディングを向上させる。

【70周年を迎えるために】
 各会議の運営方法、OBや会員情報の管理も進化させることが必要だ。システムを構築、運用する必要がある。さらに、限られた時間の中で、有意義な会議を行うことをひとりひとりが意識して考え行動することで、様々な質が向上し、個の力となり、やがて栃木JCのブランディングとなる。我々の地域が発展していくために、個が輝き集結し大きな輝きを放つことで、栃木JCのブランドが醸成され10年後もまちづくりのオピニオンリーダーであり続けなければならない。

【むすびに】
 混沌とした世の中で、我々に何ができるのか。我々にできること。それは、自分を信じ、家族を信じ、仲間を信じ、「今を本気で生きる」ことに他ならない。
 人生80年の時代から100年の時代に移り変わろうとしている。今の時間に少しだけ負担をかけ、仲間とともに勇気をもって一歩踏み出し、ひとりひとりが、輝きを華つ「価値ある人間」になろうではないか。